小梅太郎の「小樽日記」 - 記事一覧
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2024.11.21 |
かもめヶ丘〜団地や公園名になっていてバス停名にも【小樽の丘のつく地名】
久しぶりに、街歩きをして気になった「○が丘」といった「丘」がつく地名についてのシリーズ【小樽の丘のつく地名】です。 今回の「丘」がつく地名は、団地名としてよく知られる「かもめヶ丘」です。 かもめヶ丘団地の住所は祝津になりますが、市中心部と結ぶバス路線「赤岩線」が「かもめヶ丘団地」行きということで、赤岩線の終点(始発)のバス停名にもなっているので、「かもめヶ丘」という名称はご一般に知られていると思います。 その他、かもめヶ丘の名称としては「かもめが丘公園」という公園があるのですが、こちらは現地の看板や小樽市HP内の記載が“かもめが丘”ということで、「ヶ」→「が」となっています。 かもめが丘公園の場所は、かもめヶ丘団地よりだいぶ手前で、高島の町の山側の端っこの赤岩と接する道路沿いにあって、こちらもバス停名にもなってますね。 で、この「かもめヶ丘」という名称についてですが、まずはそもそも、かもめヶ丘団地という名称は市による公式の名称ではないとのことなんですね。 ちなみに、この団地の市による名称は「市営住宅祝津住宅」となります(※市営住宅祝津住宅 | 小樽市)。 ただ、昭和55年度から計画されたここの団地計画が「かもめが丘タウン(祝津団地)」と呼ばれていたということなんですね(※参照:「小樽市史」第9巻第39章住宅 第二節公営住宅)。 ここからかもめヶ丘団地と呼ばれるようになったのかなと想像はできるのですが、残念ながら、実際の“かもめヶ丘”という愛称の由来や、その名称がついた経緯については、現段階では分かりませんでした(なんで、かもめが丘タウンと呼んだのかとか)。 なので現状としては、「かもめヶ丘」というのは団地(計画)の名称からのもので、地名というわけではないようですね。 ということで、今回の「丘」がつく地名(名称)は「かもめヶ丘」についてでしたが、やっぱり、どういう経緯で「かもめヶ丘」という名称がついたのかは、ちょっと気になりますね。 ※市営住宅祝津住宅については、以前、小樽市建設部建築住宅課にて確認させていただきました。どうもありがとうございました。 ※バス停「かもめヶ丘団地」の位置(団地は地図上のバス停左下)。 【関連記事】 ※「丘」についてはこんな記事を書いてます:【雑記】前から「丘」がつく地名が気になってるんです |
2024.11.20 |
11月18・19日の小樽は雪が降って積雪深9cmを記録、気温もマイナスの冬日に。道路はツルツルで大変です
11月18日(月)・19日(火)の小樽はまとまった雪が降って積雪深は最大9cmを記録、気温も厳しい寒さとなり19日の夜には道路がツルツルテカテカの歩くのも大変な状況になってます。 まず、11月18日(月)に雪が降り始めたのですが、ついに気温が氷点下になったんですよね。 18日夜にマイナス3.6℃(22:18)まで下がったのですが、記録を見るに今シーズン初の冬日ですね。 雪も18日(月)夜から19日(火)の朝にかけて結構降っていて、積雪深は早朝に一時9cmを記録しました。 この雪で、市民の皆さんは、朝から久しぶりに雪かきに追われたのではないでしょうかね。 19日朝まで氷点下だった気温ですが、その後はプラスに転じて、といっても1℃前後ですが、19日の日中は天気も落ち着いて日も差し、雪も少し溶けて、積雪深は19日夜の23時で3cmまでになっています。 ただ、この日中に少し溶けた雪が、夜にかけて路面凍結を引き起こすんですよね。 もう道路はツルツルテカテカで、歩くのも大変で、坂の多い小樽はなおさら大変なんですよね。 場所によってはもうスケートリンクのようになってました。 これ、ほんと危険なんですよね。みなさん注意してください。 小樽にいよいよ本格的な冬がやってきた感じですが、今後の天気予報を見ると、また少しだけ気温が上がるようなので(といっても1桁台かな)、さて今回の雪はどのくらい溶けるでしょうかね。道路の雪は溶けるでしょうね。 実際の根雪は、もうちょっと先かもしれませんね。 ※小樽(オタル)のアメダス実況 - 日本気象協会 tenki.jp |
2024.11.19 |
秋シャコいただきました!!〜小樽は秋のシャコ漁真っ最中(2024年秋)
小樽のシャコ漁は春(4月〜6月)と秋(10月〜12月)の2回が行われていて、現在は秋のシャコ漁の真っ最中です。 北海道のシャコの産地として知られている小樽ですが、小樽沿岸で揚がる石狩湾のシャコは大ぶりと評判で、水揚げされたシャコは、すぐに大釜で塩ゆでされてお店に並ぶんですよね。 ガサエビとも呼ばれるシャコは、見た目が結構グロテスクで、苦手な方もいるようですが、これが本当に美味しくて私も大好きです。 ということで、先日、南樽市場に行った際にこの秋初のシャコを買ってきました。 この殻を剥くのがなかなか大変なんですが、なんとか剥けました。 今回買ったのはハネ品とのことでしたが、味に関しては全然問題なし!!(ちょっとお安くなっていて、かえってお得!?) プリプリで美味しかった〜!! ちなみに、海底の砂の中にいるシャコは、海が荒れると巣穴から出てきて網にかかりやすくなるそうですよ。お店に並ぶシャコの量や値段は日々によって結構変わるのですが、そういったことも要因なんですね。 そうそう、例年11月に開催されて人気のあった「小樽しゃこ祭」は、2019年に不漁で中止となり、その後はコロナ禍を挟んで、2023年以降も価格高騰などのため中止となってます。 先日開催された新しいイベント「YOI-TARU 味覚祭2024」(2日目は悪天候で中止でした)ではシャコ汁が販売されていて、それを伝える2024年11月14日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄では、しゃこ祭は終了したと書かれていたんですよね。もう開催しないのかな? ということで、現在、小樽沿岸では秋シャコ漁が行われています。まだしばらく漁は続くので、小樽産の秋シャコを味わうことができますね。 【関連記事】 |
2024.11.18 |
小樽運河を幻想的に照らす「青の運河」を見てきました(小樽ゆき物語は2023年をもって終了しています)
小樽の冬のイベントとして親しまれてきた「小樽ゆき物語」は、昨年(2023年11月1日〜2024年2月18日)の開催をもって終了したんですよね。 ただ、その中でも象徴的だった人気イベント「青の運河」については、引き続き今年も実施されています。 小樽運河の中央橋〜浅草橋までの区間を青色のイルミネーションで照らす幻想的なこの青の運河は、今年は2024年11月1日(金)~2025年1月31日(金)の期間での開催となっています。 点灯時間は日没〜22:30までとなっています。 先日11月15日(金)に見に行ってきたので、その様子をお伝えしますね。 人気の運河クルーズも青色のイルミネーションで飾られてます。 毎年見てはいるのですが、この青の運河はやっぱりいいですね。 天気予報では、小樽は11月18日(月)は1日雪の予報になっているんですが、雪景色の中の「青の運河」もまた違った雰囲気で素敵な風景を見せてくれるんですよね。 雪と寒さは大変ですが、それもまた楽しみですね。 ※小樽観光協会は余市観光協会と協力して、新たなこの時期のイベント「YOI-TARU プロジェクト」を始めています。プロジェクトのサイトはこちら;HOME | YOI-TARUプロジェクト ※参考:2024年11月6日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄 【関連記事】 |
2024.11.17 |
小樽公園の冬支度〜冬囲いとベンチのプルーシート
先日11月6日から7日にかけて積雪を記録した雪は一旦溶けてますが、11月18日(月)にはまたまとまった雪の予報がでているこちら小樽。厳しい冬がもうすぐそこまでやってきています。 そんな中、先日、小樽公園に行ってきたのですが、間もなくやってくる冬を前にして、公園内では冬支度がされていました。 例えばこちら、公園内の木々の冬囲いですね(写真は11月14日撮影)。 冬の雪から木々を守るこの冬囲いは、家庭の庭木などでも行われていると思いますが、公園内の冬囲いは木によって様々な方法で行われていますね。 ※冬囲いの他に雪囲いという言葉もあって、同じように使われているようですが、概ね雪から樹木を保護する囲いを冬囲い、建物などより広範囲に対するものを雪囲いと呼んでいることが多いようですね。 そして、こちら、公園内のベンチやテーブルなどにはプルーシートがかけられます。 これは見晴台のベンチですが、ここは冬の間は雪に埋まるんですよね。 ベンチなどにかけられるブルーシートは、市内の各公園でも見られますね。 市内ではこういった冬支度をあちこちで目にすることができますが、こういった光景を目にすると、いよいよ冬がやってくるな〜と感じますね。 ※参考 |
2024.11.17 |
新しいイベント「YOI-TARU 味覚祭2024」がみなとオアシス会場で11月16日・17日の2日間で開催
※11月17日(日)の「YOI-TARU 味覚祭2024」は悪天候のため残念ながら中止となってます。 新しいイベント「YOI-TARU 味覚祭2024」が小樽国際インフォメーションセンターのみなとオアシス特設会場で、2024年11月16日(土)・17日(日)の2日間の日程で開催されてます。 開催時間は11:00~20:00で入場無料です。小樽観光協会主催で余市観光協会の協力で開催されていて、“味覚祭”ということで、秋の美味しいイベントですね。 みなとオアシス会場の場所についてですが、今年の春にできた小樽港第3号ふ頭基部の小樽国際インフォメーションセンター周辺で、まずセンター前にはキッチンカーが出店しています。 で、メインの会場となるのが小樽国際インフォメーションセンターの裏になる普段は駐車場になっている一帯で、そちらにずらりと飲食ブースが並び、飲食できる休憩スペースがあります。 この時期は寒いので、ストーブも設置されていて、寒さ対策もバッチリでした。 今年から始まっていてる「YOI-TARU プロジェクト」とは、YOI(余市)-TARU(小樽)、ということで、隣同士の余市と小樽で一緒に地元を盛り上げようというプロジェクトで、今回の味覚市も余市のお店がいくつか出店しているんですよね。 ※YOI-TARU~味覚祭2024~ | YOI-TARUプロジェクト 会場に入ってすぐには、ニッカウヰスキー90周年記念ブースができてました。 会場の奥にはイベント各日500杯限定のシャコ汁が14:00から販売されていて、さらにその横は焚き火エリアとなっていて、手持ち花火体験(中学生以下は保護者同伴で16:00から無料配布)と焼きマシュマロ体験(18:00から無料配布)ができます(どちらもなくなり次第終了)。 そして、美味しそうなものがたくさんあったのですが、今回はこちらを食べました!! TARUHAGのぶたレット(余市北島豚ソーセージにラクレット)。 余市「えぞうしカフェ」のステーキサンドと余市ジンギスカンやきそば。 余市の美味しいものが食べられるのも嬉しいですね。 そして、こちらは大衆バルBridgeのチキンオーバーライス(これはテイクアウトです)。 いや〜、どれも美味しくいただきました!! そうそう、会場についてですが、小樽国際インフォメーションセンターの正面入り口側から来ると、キッチンカーは目に止まるのですが、裏のメイン会場が見えなくて、そこでこんな美味しいイベントがやっているというのが分からないかもしれませんね。 小樽国際インフォメーションセンターに訪れたら、ぜひぜひ裏の味覚祭の会場まで足を伸ばしてもらいたいですね。 ということで、「YOI-TARU 味覚祭2024」が11月16日(土)・17日(日)の2日間の日程で開催されていて、この投稿の時点ではあと17日のみです。 美味しいものがたくさん、ビールもワインもウイスキーもあります。夜も8時まで開催してますので、日が暮れてから出かけるのも楽しいかもしれませんね(小樽運河では日没から青色のイルミネーションが幻想的な「青の運河」も開催しています)。 ※11月17日(日)の「YOI-TARU 味覚祭2024」は悪天候のため残念ながら中止となってます(※YOI-TARU味覚祭~2024~ 中止のお知らせ | 小樽観光協会公式サイト「おたるぽーたる」)。 ※YOI-TARU~味覚祭2024~ | YOI-TARUプロジェクト ※参考 |
2024.11.15 |
【レポート】オタモイ地蔵尊の現地調査に同行しました【注意】現地は立ち入り禁止です〜維持管理について移設を含めた今後の対応が急務
2024年10月2日、小樽商科大学客員研究員の高野宏康先生によるオタモイ海岸にあるオタモイ地蔵尊の現地調査に同行させていただきました。 オタモイ海岸といえば、その美しい景観でも知られていますが、現在は海岸への遊歩道は土砂崩れ・落石により2006年(平成18年)から通行禁止で、オタモイ地蔵尊などがある海岸一帯は立ち入り禁止となっています。 なので今回、一般では訪れることのできないオタモイ地蔵尊の現地調査が行われるということで、高野先生にお願いして同行させていただきました。 高野先生は周辺の地蔵尊と合わせて、ここオタモイ地蔵尊についての研究を続けているんですよね。 当記事では、オタモイ地蔵尊の現状等と現地調査の様子をレポートしたいと思います。 ※とても長い記事になっているので、トップページでは《続きを読む》という形にしてます。 オタモイ地蔵尊についてとその現状今回の調査目的となっているオタモイ地蔵尊は、江戸時代末期、北前船の遭難犠牲者供養のために建立され、明治中期以降は子宝地蔵として全国から絶大な信仰を集めていたということなんですね。 そのことについては、現在はあまり広くは知られていないかもしれませんが、その歴史的価値が近年注目されているんですよね。 オタモイ地蔵尊の維持管理については、以前から現地に住まわれていた堂守の故村上洋一さんによって行われていて(代々村上家によって守られてきたんですね)、オタモイ海岸が立ち入り禁止になった以降も村上さんによって守られていました。 しかし、2022年に村上さんが亡くなり、以降は管理者が不在となり、その維持管理が課題となっています。 特に冬の雪の影響などでオタモイ地蔵尊が安置される地蔵堂の痛みが激しく、あと何年もつかといった状況になっているそうで、移設を含めた今後の対応が急務となっているんですね。 そこで、その状況を確認して今後の保存活用について検討するため、高野先生によって現地調査が何度か行われています。 オタモイ地蔵尊現地調査の様子それでは、現地調査当日の様子を写真中心に見ていきますね。 オタモイ海岸のすぐ近くにあるオタモイ地蔵尊に行くには、先述の通りオタモイの駐車場からの遊歩道は通行禁止のため、現地へはオタモイ地蔵の裏にあたる山道を下って向かうことになります。 案内役となる高野先生がいなければ迷子になりそうな、ほぼ道なき道に入り山道を下っていくと、しばらくしてオタモイ海岸が木々の間から見えてきます。ちょっと感激です。 草木をかき分けもくもくと歩くこと30分ほどでしょうか。ようやくオタモイ地蔵尊を安置する地蔵堂のある開けた場所に到着です。 下ってきた山道を振り返ると、周囲の断崖に目を奪われるほどですが、とても急な斜面を下ってきたことがよく分かります。そして、やはりここも崩落の危険があるとのことなんですね。 少し広場になっているこの一帯ですが、大きめの建物はもうかなり朽ちていて、壁も壊れていますが、ここが村上さんが暮らしていた建物です。 実は私は子供の頃に海水浴などでよくここを訪れていて、ここは海の家のようにも使われていたと記憶しています。 そして、こちらが今回の主目的となる、オタモイ地蔵尊を安置する地蔵堂です。ここについては、次で詳しく紹介します。 オタモイ地蔵尊を安置する地蔵堂の様子(詳細)ここからは、オタモイ地蔵尊を安置する地蔵堂の様子を詳しく見ていきますね。 地蔵堂の建物は、なんとか大丈夫なようですが、確かに痛んでますね。 こんなにたくさんのお地蔵さんが安置されていたのですね。ここには子供の頃から訪れていましたが、知りませんでした。 実際の数は分からないのですが、一説には約3000体あるとか(そんなにないかもしれません)。 そして、これらのお地蔵さんをどうするか…、それが問題です。 建物もこのまま放置していたらそう長くは持たないでしょうから、やはり早急に対策が必要ですよね。山道を整備してここに来やすくして管理するのか、やはり移設を検討するのがいいのか… そうそう、別の建物内にもまだたくさんのお地蔵さんがいましたよ。 オタモイ海岸に下りてみたさて、オタモイといえば、海が綺麗なことでも知られていますが、海岸に対して地蔵堂などがある場所は少しだけ高い位置にあるんですよね。 で、海岸に下りてみようということになって、以前はすんなりと海岸に出られたと思ったのですが、どうやら海岸に下りる道が正面にはなくて、ぐるっと迂回して、さらにはそこに設置されていたちょっとした縄梯子で海岸に下りることができました。 先ほどもちょっと触れましたが、個人的には昔よくきたオタモイ海岸ですが、ここに来るのは実に二十数年ぶりでした。海岸に向かって立つと、なんだかちょっと感傷に浸ってしまいました。 それにしても、振り返ってみると本当に背後にそびえる崖はすごいですね。 そして、こちらの中腹にかつてオタモイ遊園地の龍宮閣があったんですね。 ちょっと触れるのが遅れましたが、オタモイ海岸といえば、昭和初期に道内有数の観光施設として人気があったという「オタモイ遊園地」があったことでも知られていますよね。 その代表的な施設が料亭「龍宮閣」で、それがあそこに建っていたんですね。すごいですよね。 もともとオタモイ地蔵尊に多くの参拝客が訪れていて、すでに観光地のようになっていたのが、ここにオタモイ遊園地ができた要因ともいわれているそうですよ。 龍宮閣が昭和27年に焼失し、その後にオタモイ遊園地は閉鎖し、今となってはこの地にそのような遊園地があったということ自体が、まるで幻のように語られています。 その龍宮閣などがあった場所に、現在通行禁止の遊歩道が通っていて、かつてはその途中の断崖絶壁から美しいオタモイ海岸を眺めることができたんですよね。 オタモイ海岸の以前、私が訪れた際の写真があったので、掲載しますね。 オタモイ海岸は美しいですね。 オタモイ地蔵尊例祭についてオタモイ地蔵尊例祭が、昨年(2023年)、今年(2024年)と6月にオタモイの駐車場の広場で行われています。 オタモイ地蔵尊へは立ち入り禁止で行くことができないので、駐車場に臨時祭壇を設けての開催となっています。 コロナ禍前の2019年までは6月と9月の2回、堂守によって例祭が開かれていたそうで、コロナ禍で中断していた例祭を高野先生やオタモイ地区の住民、塩谷桃内まちづくり推進委員会らが2023年に4年ぶりに開催したんですね。 補足・第5回塩谷桃内まちづくり講演会 第5回塩谷桃内まちづくり講演会が、2024年10月13日(日)に桃内町内会館で開催されました。 そこでは高野先生による講演があり、北前船と地蔵信仰について、オタモイ地蔵と「忍路高島七地蔵」を中心に、その歴史と移転問題などの状況のお話がありました。 オタモイ地蔵については、今回の現地調査を受けてのお話となっていました。 そのほか、民衆史研究家の石川圭子さんによる小樽の遊郭史についてのお話と、中川めぐみさんによる紙芝居「オタモイの地蔵さん」の上演もありました。 ・オタモイ遊園地跡の再開発 今回のオタモイ地蔵尊の保存・移設問題とは別に、観光スポットとしてオタモイ遊園地跡の再開発の話が市や小樽商工会議所を中心に進んでいます。 展望施設やジップラインといった建設計画が報告されていますが、資金面はもちろんのこと、まだまだ課題は多いようです。 オタモイ海岸のこの美しさはぜひ多くの方に見てもらいたいとは思うのですが、この素晴らしい景観のオタモイが、オタモイらしいままで整備されていくといいなと、そして、そこにオタモイ地蔵尊があるとなおいいのになと、難しいこととは思いますが、勝手ながら個人的にはそんなふうに思ってしまいます。 おわりに今回のオタモイ地蔵尊の現地調査の参加者は全部で10名。当日は雲空で時折雨も降ったりしたのですが、無事実施されてよかったです。 まずは、同行させていただいた高野先生に深く感謝です。どうもありがとうございました。 個人的な話なのですが、子供の頃からオタモイ海岸へは、親によく連れて行ってもらっていて、とても思い出のある場所でもあるんです。ただ、通行止めになって以来、もちろん海岸へは行ったことがなくで、今回は個人的にも感慨深いもののある調査同行となりました。 オタモイ地蔵尊について、山道を整備して、現地に参拝できるようになれば一番いいのかもしれませんが、現状を見ると現地の危険な地理的な面も含めこの地で維持保存というのは難しそうで、では移設ということになると、それはそれで例えば海岸から運ぶにしても、地蔵堂からどのように運ぶかなど、資金的な面も含めて検討課題は多いようです。 この歴史的にも貴重なオタモイ地蔵尊の存在を多くの方に知ってもらい、今後の維持管理に向けて、いい方向に進むことを切に願っています。 ※オタモイ海岸オタモイ地蔵尊までの遊歩道の立入禁止について | 小樽市 ※参考ニュース 【関連記事】 |
2024.11.14 |
ニュースより/小樽市内のタクシー運賃が12月6日から値上げ!?
小樽市内のタクシー運賃が12月6日(金)から値上げするというニュースがありましたね。 北海道運輸局からの11月6日の発表で、2024年11月7日付北海道新聞朝刊経済欄と8日付小樽・後志欄に掲載されていました。 ニュースによると、燃料代高騰などによる経営悪化などが理由で、値上げ率は14.45%で2022年3月以来の値上げになるとのこと。それにタクシーもまた運転手不足が深刻なようですね。 初乗り運賃(1.4キロまで)が630円→700円(70円引き上げ)。 小樽の8事業者全てが値上げとなり、11月下旬までに運輸局が正式に認可するとのことです。 市内の路線バスも運転手不足から減便が続いてますが(12月1日のダイヤ改正で再び減便予定)、タクシーも値上げと、高齢化が進む小樽で移動手段の確保が難しくなってきて、街に出て買い物するのも気軽にできなくなってきますね。 |
2024.11.13 |
堺町通りの「柳月オタルト店」2階の「オタルトジオラマ博物館」に行ってきました
お菓子の柳月の堺町通りのお店「柳月オタルト店」2階に「オタルトジオラマ博物館」が、2024年10月11日(金)にオープンしています。 2022年4月のオープン以来とても人気がある柳月オタルト店ですが、2階はこれまで未使用だったんですよね。 オタルトジオラマ博物館がオープンしていたというのは知らなくて、先日2024年11月7日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄で紹介されていたのを見て知りました。ということで、早速行って見てきました。 ※10/11(金)「オタルトジオラマ博物館」オープン | 柳月(りゅうげつ) オタルトジオラマ博物館は“お菓子のジオラマ&映像を展示したエンタメスポット!”ということで、入館無料です。 サイトの紹介によると、菓子職人が柳月のお菓子を作っている様子を、なんとお菓子の材料で再現しているとのことなんですね。 和菓子の材料となる寒梅粉・砂糖で作る「雲平」と、米粉・餡・砂糖で作る「餡平」、洋菓子製造で使われる「シュガーペースト」というものを使って、菓子製造スタッフが作成したそうです(説明パネル及びニュースより)。 とっても可愛いジオラマで、いろんなお菓子の製造工程を見ることができますよ。 ※写真撮影はOKですが、動画撮影はNGです(飲食も禁止です)。 まず、こちらは音更町の工場見学もできる柳月の菓子工房「スイートピア・ガーデン」。 そして、ここでしか見られない限定ムービーということで、4分の北海道開拓を中心に十勝や柳月にまつわる「北海道映像詩」が上映されています。 ということで、堺町通りのお店「柳月オタルト店」の店舗の2階に「オタルトジオラマ博物館」がオープンしています。 たくさんの方に見学してもらえるといいですね。 【店舗情報】(お店情報は2024年11月時点でのものです) 【関連記事】 |
2024.11.12 |
ニュースより/保存修理工事中の旧日本郵船小樽支店の指定管理者候補に日比谷花壇
小樽市が所有する国指定重要文化財の旧日本郵船(株)小樽支店は現在、大規模な保存修理工事を行っていて、2025年4月の一般公開再開を予定しています。 今年(2024年)6月に、その旧日本郵船小樽支店の維持管理について、市が指定管理者制度を導入するというニュースがありましたが、先日、指定管理候補者に装花サービス大手の日比谷花壇(東京)を選んだというニュースがありました。 ※参照ニュース:2024年11月7日付北海道新聞朝刊小樽・後志欄 小樽市が11月5日に発表したもので、ニュースによると指定期間は2025年4月から2028年3月末までで、12月に開かれる定例市議会を経て正式決定されるとのことです。 市によると、日比谷花壇は建物の管理や入館受付のほか、花ビジネスのノウハウを使い建物の雰囲気を生かしたフォトウエディングなどを行う予定だそうです。 国指定重要文化財の旧日本郵船(株)小樽支店は、1904年(明治37年)着工、1906年(明治39年)10月に落成した、工部大学校造家学科(現東大工学部)第一期生の佐立七次郎の設計による、石造2階建ての小樽を代表する歴史的建造物です。1955年に市に譲渡された後、1969年に重文に指定されています。 一般公開していた旧日本郵船(株)小樽支店は、工事のために2018年11月から長期休館となっていて(実際の工事は2020年(令和2年)7月から)、2025年4月にも一般公開再開の見通しと報道されています。 休館が随分と長かったので、しっかりと保存修理工事が行われて綺麗になった旧日本郵船(株)小樽支店の一般公開再開が楽しみですね。 【関連記事】 |