４月２６日から開催されてきた能画と能面の展覧会も会期が僅かとなりました。
日本画家の松野爽風・松野秀世の作品３５点と、私の作品２６点が展示されています。
松野父子は昭和から平成にかけて活躍され、能楽の仕舞を画材にしていると共に、能舞台の鏡板や謡曲本の挿絵など、広く活動を行って来ました。
道内に於いて、たくさんの能画を展示するのは初めての事であり、当初より話題となっていました。
残りの日数が７日となりました。
是非、松野父子の素晴らしい作品をご覧いただきたいと思います。

展示作品の中からランダムに紹介いたします。（画像はサムネイル表示、画像の上でクリックをすると拡大します）

翅袖 図　　紙本半双屏風・彩色　松野秀世　　能「胡蝶」


楊貴妃 図　　絹本横額・極彩色　松野爽風


能面４点　「顰（しかみ）」「小癋見（こべしみ）」「黒般若」「獅子口」


会場の様子で、ゆっくりと鑑賞することができます。


皆様のご来場をお待ちしております。

市立小樽美術館では令和７年度の特別展として、昭和から平成中期にかけて活躍した松野父子の能画と、小樽に工房を設け能面の制作を続けてきた外沢照章の作品とを一堂に展示した「能舞台の華」展を開催しています。

会場の様子を紹介します。



松野秀世先生が描いた屏風絵「夕顔の巻き」
源氏物語の「夕顔」を題材とする能は「夕顔」「半蔀」がある。



同じく松野秀世先生による屏風絵「燎」（にわび）
演目は「土蜘蛛」で穴倉から出てきた土蜘蛛が、追手との戦いに臨む場面である。



４月２６日から始まった「能舞台の華」展も折り返しの時期となりました。私は期間中の毎土曜日の午後１時半〜４時半まで、会場にて説明員として従事しています。
能画に囲まれた静寂な館内は、普段の疲れを癒す特別な処となっています。

会期は６月２９日（日）まで