久々の更新となりました。すっかりサボっていてゴメンナサイ。
その間展示会が2回続いてそのための製作に取り組んでおりました。
ブログアップしつつ制作すればいいのでしょうが、そこまで余裕がなかったのでした。
さて、初めて取り組んだジャンル。それがキャラクターモデル。
先日開催された「小樽アニメパーティ」に向けて制作したものです。
まず手始めに選んだのはこちら。
バンダイ 1/500 『宇宙戦艦ヤマト』
塗装はグレーひとつとっても悩むところです。
アニメの上ではほぼ青と言っても良い色味ですが、2199では軍艦色に近い灰色。
ならば原点回帰で戦艦大和に塗られていた呉海軍工廠色が順当でしょうが切らしていたのでグリーンマックス鉄道カラーよりねずみ色1号(国鉄屋根色)。
喫水線下はオキサイドサーフェイサーの上にキャラクターレッド。
明るすぎる感もあるでしょうが、あとで墨入れとウェザリングを行うと濃色とのコントラストが映えそうとの思いもあって選択。
キット自体はほぼストレート組立です。各部にスミ入れとウェザリングを加えています。
宇宙空間は無重力なのですがあえて通常の船舶のような汚し方です。
各部ハッチや扉から鉄錆びが流れたような表現を加えています。
ノズルは煤色を残して船体色を吹き重ねる表現。
下地色の違いでかなり違って見えますが船体と同色を吹いています。
それにしてもこの曲線美、いい造形です。
上空からの俯瞰はこの通り。茶系吹き重ねにて木甲板表現。
TV映像のアングルはこのくらいの視点でしょうか。昔はパースを付けたモデルもありました。
さて、展示目的での制作、単艦ではどうしても映えません。
脇役となるモデルをいくつか同時に作成。何れも「ヤマト2199」をはじめとするメカコレクションシリーズからセレクト。
と言ってもキャラクターに対する知識も思い入れもないので選択基準はあってないようなもの。
そんな経緯もあり、展示してみると並み居る作品群にどうしても敵わない。
私の作品にはないのがそのキャラクターに寄せる愛情。
キャラプラのみならずフィギュアからも痛車、コスプレ等からも感じられたのがそれ。
巧さとかセンスなど理屈では決して語れないエンパシーで伝わってくるもの。
そう、「キャラ愛」に決定的に欠けていることを思い知らされたのでした。
まず、「ゆきかぜ」
ヤマト本体に先立ってこちらを最初に制作。
箱根細工のようなパーツ割にまず戸惑いましたが、マスキング要らずの構成となっていることに驚かされました。
そして戦闘空母
これのみ旧シリーズ。
プロトタイプの大きさに対するモデルの小ささにどの程度のウェザリングを施すか見極めるのが大事だと実感。
『デウスーラ2世』
ああでもないこうでもないと機体色を幾度か吹き直し、更にウェザリングカラーも数度重ねたせいか何色を塗ってこうなるとは決して答えられません。
あくまで結果でこうなったというもの。しかし、そのために深みを出せたと自分で納得。
『ラスコー級』
プロトタイプの大きさをまったくわからないまま作成、メカコレは小ささゆえについ汚しすぎる傾向あるようです。
制作中それに気づいて一旦汚したものをペトロールで拭き取りスミ入れ+αのレベルにしています。
『ククルカン級』
これ、今回の製作で初めて知ったキャラです。「ククルカン」、その名はマヤの創造の神。
「ラスコー」は南仏の壁画、どちらも現代とは断絶のある古代文明に由来する名前。
そして「ヤマト」は古来から現代にも受け継がれる文明。それを踏まえるとガミラスもガトランティスも実は地上にあり、地球対異星との戦いというよりは同じ地球の時代を越えた存在の対峙なのかもしれません。ヤマトの求めた「コスモクリーナー」現在の地球にこそ求められているものかも。
さて、上記『ラスコー級』にも言えることですが、いささか軽い色味で本来巨大なはずの宇宙艦の重厚さが出し切れなかったような。
今後の課題ですね。
ともあれ、初めてのジャンルですがなかなか面白い体験となりました。
それぞれのキャラクターに奥深い世界観があることがわかります。
その名も決して裏付けないものではなく宇宙との繋がりによって与えられたものでしょうか。
それら機会あれば統一スケールでつくってみたいものです。