(北海道新聞)
運河プラザについて伺います。運河プラザの民間への貸し出しについてプロポーザルが行われるという話が議会でもありましたが、市民や観光客の方から、今後も運河プラザを利用したい、利用させてほしいという声もよく聞かれます。その中で、プロポーザルを実施することとなっていますが、詳細があまり公表されておらず、市民からもいろいろと声が出ています。運河プラザをどのように活用していくか、市長としての考え方を教えてください。
(市長)
経過なども含めてお話します。確かに、報道の方が先行していると感じていますが、近いうちに、市民の皆さんへホームページで案内をさせていただこうと思っています。ご存知のように、運河プラザについては、小樽観光協会を指定管理者として、業務を委託して、施設の管理や運営を行ってきました。3月の下旬に、第3号ふ頭の基部に観光インフォメーションセンターのオープンを予定していて、観光協会が事業の拠点をそちらに移すことになります。そのため、まず、運河プラザの管理業務を、令和6年3月31日をもって終了するということになります。この指定管理が終了した後の運河プラザの活用については、非常に商業ポテンシャルの高い立地にあるので、民間の皆さんにさらに有効に活用していただきたいということで、公募型のプロポーザルを実施する予定です。今日も庁内で会議を行いましたが、市民の皆さんからは少なからず、今まで通り利用したいという声もいただいています。公募型プロポーザルの詳細な条件については、これから庁内で議論する余地はありますが、市民の皆さんや観光客の皆さんが休憩などできるようなフリーなスペースを、一定程度確保していただくという条件をつけながら、公募型プロポーザルを行っていきたいと思っています。また、決して壊すわけではないので、軟石が剝離して落下しているような修繕が必要な箇所もあるので、新年度予算で修繕費を計上し、改修するところは改修をした上で、新しい形でオープンをさせていきたいと思っています。これまでも長い間、市民の皆さんに使っていただいた空間ですので、できるだけ、市民の皆さんの声に耳を傾けながら、一定程度の公共的なスペースを確保する前提で、公募型プロポーザルをしていきたいと思っています。
(北海道新聞)
オープンスペースの確保について、潮まつりなどの際に市民の練習場所となるなど、いろいろと市民の利用もある中で、議会では、閉鎖すると潮まつりのタイミングのときも閉館している状態となり、市民の練習場所がなくなるという声もあります。パブリックスペースを確保するという話でしたが、どの程度のスペースを確保するのでしょうか。また、例えば工事が行う期間がかぶると練習の場所がないことになるのでしょうか。
(市長)
今年は難しいと思いますが、来年には新しい施設がオープンしていると思います。ただし、3番庫の扱いについても、これから考えていかなければいけないと思っています。なぜなら、第3号ふ頭の基部にできる観光船ターミナルが今年から着工しますが、そこにも多目的ホールができます。面積も同程度を確保できることになっているので、それとの兼ね合いも考える必要があると思っています。潮まつりの練習場所ということでは、今年は閉館するので難しいと思っています。
(北海道新聞)
今、観光船ターミナルに多目的な場所ができると話がありましたが、どのようなものでしょうか。
(市長)
1階は観光振興公社の事務所や、いろいろな船舶がそこに係留するため、発券場などを作ります。そして、2階に多目的ホールを作るので、今の3番庫の機能を移すということも選択肢の一つとして考えています。
(北海道新聞)
プロポーザルをする中で、パブリックスペースはどのくらい確保するイメージでしょうか。
(市長)
今日も庁内の会議で、いろいろと議論しました。現在の1番庫(カフェ、展示物やパンフレットを置いているところ)が基本的にはエントランスになり、トイレもあるので、公共的に使われる可能性が高い場所だと思っています。機能は残していきますが、面積などについて、どこからどこまでを公共スペースにするかについては、これからの協議の中で詰めていきたいと思っています。また、指定管理の終了については近々、ホームページでアナウンスさせていただきます。
(北海道新聞)
運河プラザについてです。プロポーザルを行って修繕工事を行うと、工期は分かりませんが、一定期間、閉鎖ということになると思います。運河プラザについては、市の災害発生時の避難マニュアルなどでは、観光客の方や主に外国人の方に向けての情報発信拠点として位置付けられています。能登半島地震に限らず、災害はいつどういった形で起こるか分かりません。3月の下旬に国際インフォメーションセンターができますが、現状では、運河プラザがそういった拠点になっていることから、早急に代替の場所をどのように設けるなどの、対応が必要なのではないかと思います。その点についてはどのように考えているでしょうか。
(市長)
その通りだと思います。今の災害時の拠点としての機能を公共スペースでどのようにできるかということや、あるいは、公募型プロポーザルで、災害時には開放するというような条件を付けることも可能だと思います。一時的には国際インフォメーションセンターの中に同じような機能ができるので、そこで発信していくこともできますし、一時的に機能を持たせるということも可能だと思います。どのようなことができるか考えていく必要があると思いますが、条件として付けることは可能かと思います。3番庫や中庭、前庭などを災害時に開放してもらうという仕切りは必要だと思います。
(北海道新聞)
工事期間が終わり、新しい運営者による運河プラザの時はそれで良いと思うのですが、工事期間中、建物自体の使用ができない期間の代替案としては、国際インフォメーションセンターなどになるのでしょうか。
(市長)
近くにありインフォメーションの機能も持っているので、恐らく、そういった役割を果たしていくことになると思っていますが、まだ具体的には協議していません。これから運河プラザの協議も進めていきますので、その中で、災害対応についても一緒に議論していきたいと思います。
(NHK)
新小樽駅のデザイン案ですが、市民の皆さんからアンケートの結果が出たと思います。3月中に市としての選考作業を行うそうですが、3月のいつくらいですか。
(市長)
いつかは聞いてないですが、3月には、選考会議を開くという話です。改めてお知らせします。
(NHK)
市民の皆さんからのアンケート結果が出たところですが、どういったところを重視して選んでいきますか。
(市長)
選んでいくとなると、やはりアンケート結果は大きな判断材料になると思っています。どれも良いデザインだと思っていますが、アンケートの結果を重視していくという形になると思っています。
(総務部長)
他になければ、次回の定例記者会見は、令和6年2月20日(火)午後4時からを予定