先月31日に札幌市教育文化会館(略称:教文)にて公演された「船弁慶」を観ました。
今年の教文は能楽関連行事が3日間に亘って開催されました。
初日は謡曲「熊野」金剛流、二日目は金剛流宗家と宝生流宗家による「二流一会」TALK EVENT、最終日が謡曲「船弁慶」宝生流です。

桜の季節を背景に病床の母を思う心の葛藤を現す「熊野」、そして、「船弁慶」は兄頼朝との不和により西国に逃れる義経に、更に降りかかる平家一門の怨霊の者達。
其々の演目からイメージして能面と花木とのコラボレーションが隣りの空間で実現しました。

左側はピンクの花によって、明るく華やかな衣装を着けた女面が浮かびます。
右側は鬼や怨霊面が置かれ、ブルーの花や流木によって寒々とした霊の世界を思わせます。

教文での能面と花のコラボは5回目となりますが、花をデザインするYNASEさんには毎回感激させられています。